2013年7月26日金曜日

タイ・ワークキャンプ日記 vol.4


山岳民族の村の朝はとても早いです。
おかあさんたちはまだ暗いうちから家事をはじめ、朝6時ごろにはみんな起床しています。
寝坊助は日本人だけですね…


ラフ族の家は高床式で竹でできています。シンプルで「粗末」に見えるかもしれませんが、高温多湿の気候に適して通風がよく、じつはとても機能的にできているように感じました。



山岳民族の人たちはまさに動物と「共生」する暮らしをしています。村にはいたるところに犬や猫、豚や牛、にわとりなどがいて、こどもたちも動物たちといっしょに遊んで育っているという感じでした。ある男の子などは自慢の蝙蝠のコレクションをみせてくれたりしました。


近年、山岳民族の村にもコーラや駄菓子などをあつかう売店ができ、こどもたちの楽しみのひとつになっているようです。


朝早くからこどもたちは元気に遊んでいます♪


いろいろな遊びをしていますが、やっぱりサッカーなどは人気みたいです。いっしょにボンボン蹴ってきました! 遊びは偉大な世界共通言語です!!


さあ、朝御飯にしようか!


今日は飯盒炊爨で自分たちの昼食をつくることにチャレンジするのですが、まず必要な道具すべての材料となる竹を切り出すことから始めます。



なんと、先輩の日本人ボランティアと村の人たちが共同でつくった「望雲庵」がありました。すばらしい展望レストランです。




まな板やお皿はバナナの葉っぱ、お箸も竹から自分たちでつくります。



竹の飯盒でつくったご飯と卵焼き、野菜スープと焼肉ができあがりました!


うまい、うまい! みんなできれいにたいらげました。


食材も道具もすべて自然からとってきたものなので、かたづけもシンプルで簡単。
そのままポイッと捨てれば、無理なく自然へ還ってゆきます(笑) とってもエコロジーです。

さあ、午後はアカ族の村を訪ねましょう。




村の門を入るとすぐに大きなブランコがあります。これは遊具ではなく、普段は触れてはならない神聖なものです。山岳民族は伝統的に精霊信仰に帰依してきました。これも日本人にはわかりにくいことかもしれませんが、人びとがどのような信仰を抱いて生きているか、どのような宗教が共同体をまとめているのかは、とても重要な問題です。


挨拶をしてから、さっそくこどもたちと遊びます。
ベーゴマを紹介したのですが、はじめてだったのか興味をもってくれて、みよう見真似で回し方も覚えてくれました。


ホームステイ先のお母さんが手作りの料理でもてなしてくれました。ありがとうございます。


そして、食事時のテーブルのしたにはいつも…


日が沈み、夜を迎えると、村の人びとはわたしたち旅人を歓迎してくださるダンス・パーティーを催してくださいました。



男性が正装のおしゃれをすることはあまりないそうですが、お祭りのときは特別ですね!


女性の装いはさらに華やかですね。ヨム!(かわいい!)

 

キャンプファイヤーのように火を囲み、手をつないで、歌を歌いながら踊ります。
ちょうど高校生くらいの女の子が隣でリードしてくれたのですが、とてもよろこんでくれて、彼女たちにとっても日本の高校生と手をつないで踊るのは一生で一度の思い出になったかもしれませんね。

夜も更けてきました。また、明日。